複数画像を効率よく配置できるグリッドレイアウト
(ワードで本を作る/応用編)
「表」を活用したグリッドレイアウトによる誌面作り
複数の写真とキャプション(画像の説明文)などをきれいに効率よくレイアウトする方法をご紹介します。配置する要素が増えると位置揃えやサイズの統一などが煩雑になり、場合によっては作業が不安定になったりと苦労をされている方は是非試してみてください。
下図が完成イメージです。ワードが持っている「表」の機能をレイアウト用のグリッドとして活用する方法です。下図は植物図鑑のような体裁ですが、商品カタログやメニュー表、顔写真入の名簿など様々な用途に応用できると思います。
なお当サイト内の「行内に複数の文字揃え」をご一読の後、以下の解説に進むとスムーズにご理解いただけると思います。また、使用する写真はあらかじめご自身でご用意ください。
(この解説に使用したものは次の通りです。大:1340px ✕ 892px/小:472px ✕ 315pxすべてトリミング無しで使用します。)
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表の作成
A4の新規ドキュメント(余白:上20mm/下27mm/右20mm/左20mm)を作り、「挿入」タブ>「表」>「表の挿入」で5列✕8行の表を挿入します。
表全体を選択し、右クリックでプルダウンメニューで「表のプロパティ」から下記の設定を行います。
・罫線なし
・セルの余白を上下左右:0mm
・「行の高さを指定する」のチェックをはずす
・セル内の垂直方向の配置を「上揃え」
※設定方法は「行内に複数の文字揃え」を参考にしてください。続いて列の設定を行います。1列目(1番左)の上部にマウスカーソルを移動し下向きの矢印に変化した後にクリックします。下図のように1列目だけが選択されますので、選択範囲内にカーソルを移し右クリックし「表のプロパティ」をクリックします。
「列」タブ>サイズ:「幅を指定する」にチェックを入れ「50mm」として、「次の列」ボタンをクリックします。選択範囲が2列めに移りますので「10mm」とします。同様にして3列目を「50mm」、4列目を「10mm」、5列目を「50mm」としてOKボタンをクリックします。1・3・5列が写真配置用の列、2・4列がマージン用の列になります。
次に大きい写真用のセルを作ります。1行目の左側にマウスカーソルを移動すると白矢印に変化します。そのままクリックし1行目が選択されますので、さらに右クリックしプルダウンメニューから「セルの結合」をクリックします。
1行目の列の境界線が消え1つのセルに変化します。2行目に対しても同様の設定を行います。 -
写真の配置
1行目のセルにカーソルを挿入し、「挿入」タブ>「図」グループ>「画像」をクリックし、プルダウンメニューの「このデバイス…」をクリックします。あらかじめ用意した写真(大)を選んで配置します。
配置された写真の上部左側にレイアウトオプションのアイコンが表示されます。このアイコンをクリックし、「文字列の折返し」>「四角形」をクリックします。
続いて写真のコーナーハンドル(四スミの白いマル)をドラックし、表の幅と一致するよう拡大(または縮小)します。
※コーナーハンドルをドラックすることで画像の縦横比を保ったまま縮小・拡大ができます。また罫線近くまでドラッグすると、スナップしてくれるので表の幅にぴったりと合わせることができます。下図のように1行目に大きい写真、4・7行目に小さい写真を配置していきます。
2・5・8行目がキャプション用のセル、3・6行目がマージン用になります。
キャプション用セルに文字を入力します。 -
マージンの調整
写真の配置と文字入力が終わりましたが、よく見ると写真の下に僅かな余白があります。これはセル内に入るの文字のためのスペース(高さ)です。このスペースを写真とキャプション間のマージンとして利用します。
写真の行の左側にマウルカーソルを移動し1行目を選択します。続いて「ctrl」キーを押しながら、下の写真行も選択します。「ホーム」タブ>「段落」グループ>「段落」ダイアログ>「インデントと行間隔」タブの行間:「固定値」、間隔:「5pt」としOKボタンをクリックします。
最後に3・6行目を選択し、「表のプロパティ」>「行」タブ>「高さを指定する」にチェックを入れ、「7mm」、「固定値」としてOKボタンをクリックします。以上で完成です。
複数ページで同じレイアウトを使用する場合は、表全体をコピー&ペーストができますので、写真や文字の入れ替えだけで新しいページを作っていけます。
★ここで紹介した誌面作りを活用したテンプレートを公開しています。
「A4 横書き カタログ誌面テンプレート」、「A5 横書き カタログ誌面テンプレート」
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